ノベルティを準備したいけれど、対象となる消費者のことを考えるとあまり数は必要ないという場合もあります。ノベルティを業者に名入れを依頼して納品してもらうときには小ロットでも対応してもらうことができるのでしょうか。
必要な数が少ないときにどのようにしてノベルティを準備したら良いのかを把握しておきましょう。
小ロットとはどのくらいを指すのか
名入れしたノベルティを少しだけ手配したいというときには小ロットでも大丈夫なのかという疑問が生まれるでしょう。
少なくとも既製品をそのまま納品してもらうのであれば小ロットでも問題はありません。
重要なのは名入れをしてくれるかどうかですが、その状況を知る前にまずは小ロットとはどのくらいの数を指すのかを理解しておいた方が良いでしょう。
実は小ロット、大ロットという言葉はよく使われているものの、具体的な定義があるわけではありません。十個だけ納品して欲しいという場合には小ロットだとわかり、一万個も用意して欲しいというケースでは大ロットだというのは明らかでしょう。
しかし、ボーダーラインがどこになるかは不明瞭なのです。ノベルティ業界の全体的な傾向としては百を超える納品を標準としている業者が多いため、ロット数が百未満になると小ロットだと考えることができます。しかし、小ロットでの納品が可能なことをアピールしている業者では一桁でも大丈夫というのを重視している傾向もあります。
しかし、大量のノベルティを扱っている業者では数千という単位を基本にしているため、数百単位の発注は小ロットと捉えられてしまうかもしれません。具体的にどのくらいの数が必要かを考え、その数に対応している業者があるかを探すのが重要と言えるでしょう。
小ロットでの名入れに対応する業者もある
結論から言えば小ロットでの名入れノベルティの納品を行っている業者はあります。たった一つだけ欲しいという場合でも対応してくれる業者があるので、どれだけロット数が小さくても名入れをしてもらうことはできるのです。
ただし、業者によって最低ロット数には違いがあるので確認してみる必要はあります。普段から使用している業者があるなら、まずはどのくらいから作ってもらえるかを聞いてみましょう。贔屓にしている業者なら標準的な数よりも少なくても対応してくれることもあるので、いつも使っている業者から問い合わせてみるのが賢明です。
小ロットの名入れに対応している業者では最低ロット数をホームページなどに明記していることもあります。特に発注したい数が少なく、使った経験のある業者が特にないときにはホームページを見て比較検討してみるのも良いでしょう。
ロット数が小さいと割高になるのが一般的
小ロットで名入れをしてもらうときにはコストに関して十分に注意しなければなりません。
一般的な傾向としてロット数が小さいほど名入れにかかる費用が高くなるからです。ノベルティ本体の単価も上がってしまうことがあるため、コストパフォーマンスが問題になるリスクがあります。
高価なノベルティを用意しても販促効果がなければ全く意味がありません。特に配布する数が少ない場合には、商品やサービスを購入したいという気持ちを強く掻き立てられなければならないでしょう。割高になっても十分なコストパフォーマンスを発揮できるかは試算してみることが大切です。
過去にノベルティを配布したときの実績をもとにして発注する意味があるかを考えた方が無難と言えます。
名入れの方法も限られてしまう場合が多い
小ロットで名入れしたノベルティを発注するときには名入れ方法に制限がかかる場合も多いので注意しましょう。名入れの方法はノベルティの種類によって異なり、いくつかの選択肢がある場合もあります。例えばプリントするだけの場合にはインクジェット方式で行うこともあれば、版を作って印刷することもあるでしょう。
小ロットの場合には版を作るとコストがかさんでしまうので合理的ではなく、インクジェット方式を選ぶことになります。業者によってはインクジェットに対応してなくて小ロットでの発注は受けられない、あるいはかなり高額費用を請求されるといったことになる場合もあるのです。
逆に小ロットなら対応してくれる名入れ方法もあります。タオルなどに刺繍で名入れをして欲しいというときには小ロットでなければできないというスタンスを持っている業者も少なくありません。手間がかかる名入れの方法のときには小ロットの方がかえって良いこともあるので、メリットを生かせるように検討してみましょう。
合わせて読む:トートバッグをノベルティにするメリットとデメリット
オンデマンドで対応してもらうのも合理的な対策
小ロットではどうしても単価が高くなってしまってノベルティにするのは難しいという場合もあります。その際に検討してみると良いのがオンデマンドの発注サービスを利用することです。業者によっては必要なときに必要な数だけ同じデザインと名入れのノベルティを納品してくれます。
オンデマンドで対応してくれる業者では小ロットでも問題ないというスタンスを持っていることが多いのです。
ただし、オンデマンドでの対応には初期費用がかかる場合が多いため、本当に長期的に納品してもらう必要があるかどうかを見積もっておいた方が良いでしょう。
同じものをしばしば発注する可能性が高い場合には魅力的な選択肢です。
最終的には見積もりを比較するのが賢明
小ロットの場合には相見積もりをして安く手配できる業者を探した方が無難です。どうしても単価が高くなってしまいがちで、コストパフォーマンスが上がらないリスクが高くなるからです。名入れの方法による違いも考慮し、できるだけ多くの業者から見積もりを取って比較してみましょう。
ロット数として許容できる範囲がどのくらいかも伝え、少し多めに発注すれば単価が下がるという場合にはやや大きめのロットにするという方針を立てることも重要でしょう。相見積もりをすると交渉もしやすくなります。他の業者ならこのくらい少なくても名入れをしてくれるという話をすると、別の業者でも対応してくれる可能性があるでしょう。
価格でも他の業者での見積もりを引き合いに出すと交渉しやすくなります。基本的にはどの業者も小ロットであっても発注して欲しいと思っているので、相見積もりをして積極的に交渉してみるのが大切です。見積もりを取るだけなら無料というのが基本なので、手間がかかるのを覚悟で依頼してみましょう。